チームで仕事を進めること。

それがゼノン編集部の特徴であり、強みです。

ゼノン編集部

2021年入社の編集部員

知人の編集者がコアミックスにいた縁で、2021年に入社。現在、5つの作品を担当する若手の編集者がいます。前職も漫画出版社に勤務していた彼に、コアミックスの漫画編集ならではの特徴、やりがいについて聞きました。

コアミックスを志望したきっかけ

きっかけは、コアミックスのゼノン編集部にいる知人から、「いま編集者を募集している」という話を聞いたことです。コアミックスが発行する漫画雑誌の「月刊コミックゼノン」は知っており、『終末のワルキューレ』などのビッグタイトルは読んでいました。どんな会社だろうと思って調べると、『北斗の拳』や『シティーハンター』の作者が取締役であり、「週刊少年ジャンプ」の編集長だった堀江信彦氏が社長を務めていることを知りました。

興味をおぼえたのは、コアミックスが取り扱う作品の幅広さです。前職では出版するジャンルや対象が限られていたため、自分が読者として好きな青年向けノンフィクション的な作品を手がけるのは難しいと思っていました。そんな私にとって、『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』や『トレース 科捜研法医研究員の追想』などがあり、刊行作品のジャンルが限定されていないコアミックスは魅力的に感じました。

やがて、私に声をかけてくださった編集者や、編集長と食事に行く機会をいただくことができました。2020年の冬です。その食事の場でゼノン編集部の仕事についてうかがい、編集長のお人柄に触れ、ここで働けたらと思いました。その後、入社面接を経て、2021年3月にコアミックスに入社しました。

新しい職場に対する不安もありましたが、前述の知人がいてくれたことが安心材料となりました。

コアミックスのゼノン編集部の仕事

私の主な仕事は、担当する連載作家とのネームの打ち合わせや入稿作業、新連載をめざして一緒に準備している作家とのやりとりなどです。ほかにデータ分析も担当しており、ウェブ漫画サイト「ゼノン編集部」のPV数の推移などを見て、そこから読み取れることを毎週の編集会議で共有しています。私が担当する連載は、「月刊コミックゼノン」とウェブ媒体の「ゼノン編集部」それぞれにあり、合計5作品を担当(サブ担当を含む)しています。

一日の仕事の流れを言うと、11時頃に出社し、企画を考えることが多いです。午後には社内の会議や作家との打ち合わせをしています。18時以降は、連載や単行本の入稿作業が中心です。前述のデータ分析はチームで行っており、夜に定例化して行っています。

ゼノン編集部では編集者が企画を立て、編集会議で発表します。書き続けることで自然と企画力が養われると感じます。私も週刊誌やテレビのドキュメンタリー番組からアイディアを拾いながら、企画書を出すことを続けています。企画を出して通った場合、内容にもよりますが、取材を重ねて形にできるまで半年から1年くらいかかります。

また、コアミックスの取締役でもある原哲夫先生など、巨匠と呼ばれる漫画家と仕事をする機会もあります。目を引くコマ割りのテクニックや演出をじかに学べることは貴重で、編集者としての成長につながっていると実感しています。普遍的なメソッドは存在すると考えている私にとって、原先生や堀江社長の考えかたに触れることは喜びです。膨大な試行錯誤と成功体験を重ねた人だからこその視点を、謙虚に学べたらと思っています。

ゼノン編集部の仕事の特徴

ゼノン編集部の大きな特徴の1つは、宣伝のためのSNS広告出稿を編集部員が行うことです。作品の魅力をよくわかっている自分たちで行うことで、狙いとズレのない広告を用意できているのではと思います。この取り組みは、作家の方にもよい印象を持っていただけており、実際に作品の認知度向上に貢献できているケースも少なくありません。

私が思うゼノン編集部のよさは、チームで仕事を進める点です。これは漫画業界ではめずらしいアプローチです。前の職場もそうでしたが、編集者一人ひとりが個人商店であるかのように働く出版社が多い中、コアミックスでは編集者同士が協力して作品をつくる文化があります。たとえば、TVドラマ化もされた『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』では、企画を立てた編集者に、別の編集者が作家を紹介するという協力体制がありました。これは個人商店的な編集者にとっては、自分の食い扶持を他人に渡す行為にあたるため、他社ではほとんどないことです。驚くとともに、個人ではなくチームでよい作品をつくろうとするコアミックスの文化だからこそ、あの作品が生まれたのだと感じ入りました。

また、複数の編集者で1つの作品を担当することもあります。一日中、作家と一緒にいて作品づくりの話し合いをしていると、制作サイドに気持ちが寄りすぎてしまい、作品を冷静に見ることが難しくなりがちです。そんなとき、担当者がもう1人いると、誰かが客観視できる状態になり、適切なアドバイスや提案ができます。それもチーム制のよいところと感じています。

今後の目標

目標はヒット作を生むことです。また、新人育成にも力を入れたいと考えています。編集部の先輩方が新人作家を育てたように、私もそのノウハウを身につけたいです。新人作家が得意なもの、描きたいものは何かを見極め、それを描ける環境を準備し、成長するお手伝いをできればと思っています。

コアミックスは第二本社のある熊本で、「アーティストビレッジ阿蘇096区」という、住居棟付きの作家育成施設を運営しています。現在、日本人作家4名、海外出身の作家10名が滞在しており、熊本や東京の編集者がそれぞれの作家に担当として付き、作品づくりをしています。どの作家も、クオリティを上げようする意識は高いです。私も出張で行くと、「見てほしい」と呼び止められ、細部まで意見を求められます。こうしたほうがいいのではと提案すると、真摯に向き合って考えてくださいます。私なりにその作家陣の意欲に応え、質や技術の向上のためのサポートができたらと思っています。

いま、漫画業界は作家不足といわれています。たしかに、異世界作品の増加や電子媒体の台頭に伴い、作家の獲得が難しくなっているなと感じることはあります。そんなとき、「アーティストビレッジ阿蘇096区」での作家育成や、それとは別に熊本県立高森高校と連携して行っている「マンガ学科」での高校生への指導は、新しい才能を得る大切な事業だと思います。作家を育てることが会社や漫画界の未来を助ける。社長や先輩方からよくうかがう言葉ですが、本当にその通りだなと実感しています。
先日、他社の編集者と食事をした際、「すごいシステムですね。うらやましいです」と言われました。やっぱりそうなんだな、と実感できました。高森高校マンガ学科の高校生を一人、私も担当することになったため、一緒にプロデビューをめざせたらと思います。

吉祥寺の魅力など

コアミックスのある吉祥寺のよいところは、食事やお酒がおいしい飲食店が多いことです。このことは、作家との打ち合わせによいと感じます。また、編集部員同士で飲みに行って話す機会もあるので、吉祥寺はその場所には困りません。

あと、社内に常備されているものに、ペットボトルのミネラルウォーターと、種類豊富なドリンクサーバーがあります。机でする作業も少なくないので、自席において仕事の合間に自由に飲める環境は助かっています。

募集要項

勤務地:本社 / 東京都武蔵野市吉祥寺南町 1-9-9 吉祥寺じぞうビル 職種:編集職 雇用形態:契約社員(裁量労働制) 転勤:当面無 賃金:想定年収:290万円~ 月給:209,000円~ ※上記月給にエンタメ手当5,000円/月 含む ※予定年収はあくまでも目安の金額であり、選考を通じて上下する可能性があります。 なお、詳細は経験、能力、現年収を考慮し、面談後に決定します。 賞与:年2回(個人・会社業績による) 昇給の有無:有 休憩:60分 時間外労働:有 休日休暇:年間休日日数:125日 休日休暇形態:完全週休2日制(土日)、年間有休休暇10日(入社初年度は入社月により変動あり、次年度より期初に20日付与)、夏季休暇(5日)、年末年始休暇(7日)、慶弔休暇 試用期間:有(期間:3ヶ月)

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