9月3日公開「科捜研の女 -劇場版-」公開記念!
沢口靖子さん×古賀慶先生 特別対談
『トレース 科捜研法医研究員の追想』

古賀慶先生 インタビュー

『トレース 科捜研法医研究員の追想』 古賀慶先生 インタビュー

古賀慶先生 インタビュー

「『コミックゼノン漫画⼤賞』応募をきっかけにデビュー。やがて『トレース 科捜研法医研究員の追想』の連載開始。作品はTVドラマ化されました」

2019年1〜3月にTVドラマ化された話題作『トレース 科捜研法医研究員の追想』。
著者の古賀慶先生は、コアミックスが開催する「コミックゼノン漫画⼤賞」入賞をきっかけに、漫画家としてデビューしました。

「小学校低学年の頃、初めて『週刊少年ジャンプ』を読んで以来、自然と漫画を描くようになった」という古賀先生は、「コミックゼノン漫画⼤賞」への投稿に先立ち、同じくコアミックスが開催する「マンガオーディション」(第19回)に作品を応募。そのきっかけは、「セリフがなく、テーマとページ数が限定されていること」にあったと語ります。

『トレース 科捜研法医研究員の追想』より
「コミックゼノン漫画⼤賞」に応募されたきっかけはどのようなことでしたか?
コミックゼノンで募集していた「マンガオーディション」に応募して、準優秀賞を受賞したことがきっかけです。
物語を作ることに苦労していた当時の私にとって、セリフがなく、テーマとページ数が限定されていることは、作品を描く動機になりました(応募時のテーマ:号泣した瞬間)。また、受賞できればステップアップにつながると思ったことも応募の理由です。
受賞後、編集部の方の勧めで「コミックゼノン漫画⼤賞」に応募しました。
『トレース 科捜研法医研究員の追想』連載開始のきっかけは何でしたか?
編集部の方に、私が以前科捜研に勤務していたと話したところ、「その経験を作品に活かすべき」とのアドバイスをいただいたことがきっかけです。
『トレース 科捜研法医研究員の追想』より
『トレース 科捜研法医研究員の追想』がTVドラマ化されたときのお気持ちをうかがえますか?
TVドラマ化は大きな目標の一つであったため、とてもうれしかったです。
また刑事もの、医療ものは世間から求められていると感じていたので、いつか必ずTVドラマ化は実現するだろうと自分を鼓舞しながら連載を続けていました。
作品のTVドラマ化によって、創作面で変化したことはありますか?
読者、視聴者の方から求められるものは何なのか、より一層意識するようになりました。具体的には、ストーリーや表現についての意識の変化です。
「トレース 科捜研の男」©古賀慶/NSP2016,©2019フジテレビ
これから漫画賞への応募や持ち込みを考えている漫画家へ、コアミックスとの仕事を通してご⾃⾝が得たものを踏まえてメッセージをいただけますでしょうか?
漫画を読者の方に届けるためには、編集部の方を始め、たくさんの人々の力が必要です。
どの仕事にも言えることかもしれませんが、真面目に誠実に責任をもって取り組むことが何より大切だと思います。

(2020年6月取材)
※情報は取材当時のものです。

作品紹介

コミックス
第1〜10巻発売中

第1話はこちら
タイトル 『トレース 科捜研法医研究員の追想』
作者 古賀 慶
作品概要 科学捜査研究所。通称、科捜研。警察組織にありながら、被害者でも組織のためでもなく、ただひたすらに真実究明のためにのみ存在する特異な機関。
犯罪捜査の最前線を、『元科学捜査官』の異色作家が描く、本格警察サスペンス。

2019年1月、「トレース~科捜研の男~」としてTVドラマ化(フジテレビ)。